2019年09月02日

養生訓に学ぶ「かねてつつしめば病なし」

江戸時代の学者で文化人貝原益軒『養生訓』をみてみたい。
(※関連記事に興味のある方はブログ・カテゴリーから参照ください)

養生訓では、「慎病」:病を慎(つつし)む という項目があって、

「かねてつつしめば病なし」

と繰り返し指摘している。

「慎(つつし)む」とは、今の言葉でいえば「用心する」「自制する」ことで、医学的にいえば「予防する」ということである。

病なき時、かねてつつしめば病なし。
 病おこりて後、薬を服しても病癒(いえ)がたく、癒(いゆ)る事おそし」

とある。

江戸中期にあって、貝原益軒は養生訓の要諦をみずから実践し、生活を楽しみながら見事に85歳まで生きた。

「病なき時」すなわち元気なときから健康意識は重要で、(病気ではないということで)
恣(ほしいまま)にしていれば、やがて病気になってしまうと警告している。

 病気が顕在化していなくても、未病(みびょう:
健康と病気の間の状態)
という状態なのかもしれない。

神経質になる必要はまったくないのだが、普段から正しい健康知識とちょっとした意識を持てば、健康寿命を伸ばすことができるのだ。

大項目でいえば、飲食、睡眠、休憩、運動の量と質を適正に心がけるということになるだろう。そして、心を楽しませるということ。

自分自身のために何よりも大切なことである。

さらに益軒は、
 病気になったらどうしたらよいか、ということも述べている。
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「病ある人、養生の道をば、かたく慎しみて、病をば、うれひ苦しむべからず憂ひ苦しめば、気ふさがりて病くははる(加わる)。病おもくても、よく養ひて久しければ、おもひしより、病いえやすし。病をうれひて益なし。只、慎むに益あり
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 要するに、病人に何より大切なことは、病気のことをくよくよしない、ということ。
くよくよとして気をふさぐことで、かえって病気を重くしてしまう。
それよりも、気長に養生することが大事になる。

「病をうれひて益なし」
「只、慎むに益あり」


人はいつか必ず何らかの病気になるものだが、
そんな時には、これをしっかりと、思い出すようにしたい。
posted by ささやきごと師 at 05:35| Comment(0) | 貝原益軒に学ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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